SLAP損傷とは?
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SLAP損傷とは?
肩関節は上腕骨の骨頭と、肩甲骨の関節窩で構成されますが、関節窩の面積は骨頭の4分の1から3分の1程度しかありません。
このことは肩関節が大きな可動域を持つという利点とともに、不安定性も大きくなってしまう不利な点にもなります。
関節窩の辺縁に付着する関節唇という軟骨が、接触面積を広げたり陥凹を深くしたりすることで肩関節の安定性を大きくする役割を果たしています。
関節唇は前上方、後上方、前下方、後下方に分けられます。
上腕二頭筋腱と関節上腕靭帯がつながっている関節唇上部をSLAP(スラップ)と呼びます。
この部位に引っ張られる力やひねられる力などが作用することで、関節唇が傷ついたり、裂けてしまったりすることをSLAP損傷といいます。
野球での投球、バレーボールでのスパイク、テニスでのサーブやスマッシュといった、手を頭上へ上げるオーバーヘッド動作を繰り返すことで発症することが多いです。
SLAP損傷の症状手のひらを下にして腕を伸ばした状態で、上から肩を押さえると痛みが生じます。
「SLAP損傷の治療法」
発症してすぐは炎症と痛みが強いため、安静にして、周辺筋肉の柔軟性アップ、損傷した関節唇に対し、修復する電圧治療を行います。
炎症が落ち着いてきたら理学療法を行います。
損傷部位に負担をかけないように、上肢のみならず体幹、下肢の可動域改善、筋ストレッチ、筋力強化も行います。
野球などのスポーツが原因となる場合は各動作のフォームを確認し、損傷部位へ負担がかかっていると考えられる場合にはその矯正も必要になります。
正確な診断のもとに、しっかりとした理学療法を行なえば、保存療法で症状が改善する場合が多いです。
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