2015年11月17日大分市のピュア整骨院奮闘記

脳疲労の症状・原因・回復方法について

こんにちは!大分市ピュア整骨院です!

 

最近、肩こりなどの疲れ以外で、なかなか疲れが取れないなと感じているなら、その原因は脳疲労かもしれません。

疲労という言葉を聞くと、体や筋肉の疲労のことを連想する方が多いと思いますが、実は脳が疲労しているという状態の方はとても多いんです。

今回は、そんな脳疲労について解説いたします。

 

【脳疲労とは?どんな症状?】

実は疲労は、中枢性疲労と末梢性疲労の2種類に分類できます。

中枢性疲労とは脳が主体となって疲労を感じている状態のことで、いわゆる脳疲労のことです。

対して末梢性疲労は、脳以外の筋肉などの疲労のことを表します。

 

【脳疲労の症状】

脳が疲労すると様々な症状が現れます。

具体的には、以下の様な症状が多く見られたら脳疲労のサインです。

・夜中に目が覚める
・疲労感が抜けない
・がおいしく感じられない
・考えがまとまらない
・イライラする
・不安感が強くなる
【脳疲労の原因とメカニズム】

では次に、脳疲労が起こる原因とそのメカニズムについて説明したいと思います。

一般的に脳疲労の原因とされているのは、以下の二つです。

①脳の栄養不足

②大脳新皮質と大脳辺縁系のバランスの乱れ

 

1、脳の栄養不足

ここでいう脳の栄養とは、セロトニンという神経伝達物質の事を指します。
セロトニンは脳内で神経伝達物質として働き、充分な量のセロトニンが脳内にある場合は、幸福感が増し、精神の安定性が増すことから、「幸福ホルモン」とも呼ばれています。
逆に、不足すると不安感や気分の低下、攻撃性が増すなどといった症状を示します。
また、セロトニンが不足した状態では疲労感が増し、増加すると意欲が増すことから、セロトニンの不足と脳疲労には密接な関係があると言われています。

 

2、大脳新皮質と大脳辺縁系のバランスの乱れ

大脳は「理性を司る大脳新皮質」と、「本能を司る大脳辺縁系」の二つに分けることが出来ます。
通常、外部からの情報や刺激に対しては大脳新皮質がその処理を担当し、内部からの生理的な欲求に対しては大脳辺縁系がその処理を担当しています。

ところが、あまりに多くの情報や外部ストレスがかかってくると、大脳新皮質はその処理に追われ、「本当は休みたい」という大脳辺縁系の欲求が無視されてしまいます。

自律神経の中枢である間脳は、両者の相反した要求(「働け!働け!」vs「休みたい!休みたい!」)に板挟みになり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経系のバランスが崩れると、その影響は免疫系やホルモン系にもおよび、先に挙げたような症状が現れてしまうのです。

 

【脳疲労の回復方法】

では、脳の疲労を回復させるにはどうすればよいのでしょうか?

脳疲労の回復方法も、以下の2つに分けられます。

①セロトニンを増加させる

②外部からの過剰な情報をシャットアウトし内面の欲求に耳を傾ける

 

1、セロトニンを増加させる方法

脳内のセロトニンを増加させるには、以下の方法が効果的です。

・トリプトファンを多く含む食材を摂る
・ビタミンB群を摂る
・単純動作の有酸素運動を行う
・マッサージを受ける

 

順に説明していきます。

【トリプトファン&ビタミンB群】
セロトニンは、必須アミノ酸の1種であるトリプトファンを元に、ビタミンB群などの働きによって合成されます。
脳内で利用されるセロトニンは脳内で合成される必要があるため(トリプトファンは脳と身体を隔てる門を通れるが、セロトニンは通れないため)、トリプトファンの状態で摂取する必要があります。

トリプトファンを多く含む食材は、

・乳製品
・大豆類
・赤身の魚類
・ナッツ類
・卵類
などです。

トリプトファンをサプリメントで摂取する場合、摂取目安は目的によって異なります。

サプリメントで摂取する際は過剰摂取に注意しましょう。

6000mgを超えてくると、肝臓に負担がかかったり、ノルアドレナリンの分泌に障害が起きたりといった健康障害を引き起こす恐れがあります。

今は様々な睡眠系のサプリメントが発売されていますが、選ぶ基準としてトリプトファンがしっかりと含まれているかを確認しましょう。
【リズミカルな反復運動】

また、動作が複雑ではなく(頭で考える必要が無く)、軽めでリズミカルな反復動作を伴う有酸素運動を行うことでもセロトニンの増加が認められています。

ジョギングやウォーキング、サイクリング、水泳など、動作が複雑でない運動をゆっくりとしたペースで行うようにしましょう。

【マッサージ】

マッサージにはストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ、セロトニンを増加させる働きがあることが実験結果より認められています。
ヘッドマッサージも非常に有効で、マッサージ中に緊張が取れ、寝てしまわれる方がほとんどです。

 

2、大脳新皮質と大脳辺縁系のバランスを取る方法

・外部からの情報をシャットアウトする
・内なる欲求に耳を傾ける

原則はこの2点です。

外部からの情報をシャットアウトすることで大脳新皮質をクールダウンさせ、内なる欲求に耳を傾けることで大脳辺縁系とのバランスを取り戻します。

外部からの情報をシャットアウトするために、携帯電話の電源を切って旅行に出かけたり、内なる欲求に声を傾けるために「やりたくない」「休みたい」「つかれた」といった声を甘えと取らずに肯定してあげましょう。

普段頑張っているご褒美に、マッサージなどの欲求に耳を傾けてあげるのも有効です。

 

以上、脳疲労の症状・原因・回復方法についてでした。

 

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!